ルーツを知る

太極拳のルーツ

歴史

明(1368から1644年の中国)の官僚であった陳王庭が拳法と道家の伝える健身法、経絡学説を中心とする医学を結びつけて創始したのが太極拳であると言われています。太極とは、易経の宇宙観で万物を構成する陰と陽2つの気が分化する前の状態、つまり万物の根源を示しています。太極拳は一族の村を守る武術として発展し、清(1644から1912年の中国)代の末に楊露禅がこれを会得して北京で広めました。日本には日中国交回復後の1973年、故三浦英夫氏が中国で初めて簡化太極拳を正式に習ったのが契機となって広まることとなりました。この簡化太極拳は伝統的な太極拳を覚えやすく短時間にまとめているため、見た目は武術というより健康体操になっっています。

特徴

「陰」と「陽」の和合をイメージしたゆっくりとした動作が独特な太極拳。しかし、太極拳の動作には攻撃と防御の型が総て含まれており、身体の大小に関わらず優れた護身術ともなります。基本的な姿勢、手型、歩型などが決まっており、それさえ習得すればいつでもどこでも出来るように構成されています。太極拳の基本練習法は、「形練習」(一人で型の練習をする)と「推手(すいしゅ)」(相手と組み手で技を競う)の2通りあります。健康法として主流なのは「形練習」で、型を意識しながら身体の筋肉や関節を緊張させずやわらかく緩めて動かすのが大切です。

効果

・良質な睡眠につながる
・新陳代謝が活性化し、老廃物の排出が促される
・護身術にもなる


よくある質問

Q,
効果の出る目安ってありますか?
A,
人によりますが、大体1~3ヶ月で現れる場合が多いようです。

Q,
してはいけないことってありますか?
A,
型を自己流に変えることですね。間違った姿勢や型は、逆に気の流れを滞らせ健康を損なうことがあります。
高い効果を得るためにも、ぜひ正しく覚えてくださいね。

Q,
太極拳ってなんか難しそう・・・
A,
そんなことはありませんよ。基本的な型さえ覚えてしまえば誰でも簡単に出来ます。
そんなに数も多くないですし、まずは1度挑戦してみてください。