麺棒で太もものマッサージでむくみやセルライトを撃退

むくみやセルライトの解消に効果がある太もものマッサージ。ただ、継続して取り組む必要があるため、自分の手で行うのは苦痛かもしれません。ここでは、力の弱い人でも簡単にできる、麺棒を使った太もものマッサージを、注意点とあわせてご紹介します。

1. 麺棒を使った太もものマッサージとは

麺棒は、100均一ショップなどでも購入できる、料理で粉をこねる時などに使う丸い木の棒。麺棒を使って太ももをコロコロとマッサージをするだけで、むくみやセルライトを撃退して足痩せが期待できるのです。

むくみやセルライトの解消するためには、太もものマッサージが効果的です。しかし、継続して取り組まなければ、効果は実感できません。麺棒を使ったマッサージは、手が疲れることもないし、力の弱い人でも続けて行えるため、効率よくマッサージができるでしょう。

マッサージグッズはさまざまな商品が販売されていますが、素材や形、値段が幅広いため、選ぶのは簡単ではありません。麺棒はどの商品も同じ素材で値段も安いため、手軽に購入できるマッサージグッズとしておすすめなのです。

1-1. むくみやセルライトが解消できるリンパマッサージ

リンパマッサージは、リンパを流して老廃物をスムーズに排出させることを目的としています。体内に溜まっている水分や老廃物が排出されると、むくみやセルライトの改善が期待できるのです。

不要な脂肪や老廃物が溜まると、脂肪細胞が大きくなって脂肪細胞の周りを囲んでいる線維組織も膨張します。膨張して皮膚の表面に浮き出た線維組織が「セルライト」と呼ばれるもの。つまり、脂肪や老廃物の蓄積が、セルライトが発生してしまう原因です。

むくみは、体内に滞った水分や老廃物が原因。リンパの流れの滞りによって引き起こされる場合がほとんどのため、流れをスムーズにすれば改善が期待できます。

1-2. 麺棒マッサージの効果やメリット

麺棒マッサージでリンパ節などを刺激すると、内臓の働きが活発になる、血流が良くなるなどの効果が実感できます。その結果、体内の毒素がスムーズに排出されて代謝がアップするため、痩せやすい体質に変われる効果も期待できるでしょう。

肌のくすみや肌荒れなどのトラブルも解消されやすくなり、身体のコリが取れてだるさなどの体調不良も改善できます。

太もも痩せのために、辛い食事制限をする必要はありません。激しい運動をする必要もないため、太ももの筋肉が発達して太くなってしまう、という心配もありません。麺棒を使った太もものマッサージを行えば、スッキリした太ももが手に入るでしょう。

2. 麺棒を使った太もものマッサージ【血液やリンパ液の流れを促進】

麺棒を使った太もものマッサージは、誰でも簡単にできます。麺棒の滑りを良くするために、マッサージ用のオイルやクリームを塗ってから取り組みましょう。スパッツなどを履いた上でマッサージをするのも、マッサージをしやすくする方法の一つです。

体が温まって血行が良くなっている入浴後は効果が出やすいため、マッサージをするのにおすすめです。1)から8)の順番で、左右それぞれの脚をゆっくりとマッサージしていきましょう。

  1. 足裏のツボを刺激する椅子、または、床に座り、麺棒を床に置きます。麺棒に足の裏を乗せて前後にコロコロと転がします。足の裏は、「第二の心臓」とも呼ばれているくらいに大切な部分です。足裏への刺激が減ると、体液が滞ってむくみやすくなってしまうのです。足裏をマッサージすることでツボが刺激されて血流が良くなり、身体が温かくなるのが実感できるでしょう。
  2. くるぶし周辺のリンパ節を刺激する足首の内側のくるぶし周りにあるリンパ節を、グリグリと押し上げるイメージでマッサージをします。くるぶし周りにあるリンパ節の「高脛骨」が詰まっていると、むくみが生じます。リンパ節を刺激すると、つまりがほぐれて老廃物が排出されやすくなり、むくみの改善に繋がるでしょう。
  3. ふくらはぎをマッサージする両手で麺棒を持ち、ふくらはぎの下側から上側に押し上げるように、麺棒を滑らせていきます。ふくらはぎ全体をまんべんなく、10回程度マッサージをします。ふくらはぎは、むくみが最も気になる部位です。丁寧にマッサージをすることでふくらはぎの筋肉が動き、体の上部に血液が送り込まれて老廃物がスムーズに排出されます。
  4. ヒザ裏のリンパ節を刺激するヒザ裏にあるリンパ節を、グリグリと上下させてほぐしていきます。足首からヒザ周りにかけて流れているリンパ液は、ヒザ裏にあるリンパ節の「膝窩」に流れていきます。しっかりとほぐして流れをスムーズにしましょう。
  5. 太もも裏をマッサージするヒザ裏のリンパ節をほぐしたら、麺棒をそのまま太もも裏に持っていき、ヒザ裏から太ももの付け根にかけて、10回程度滑らせてマッサージをします。太もも裏は、リンパが滞りやすい場所です。リンパ液を流していくようなイメージで、入念にマッサージを行いましょう。
  6. すねに沿ってリンパ液を流すくるぶしからヒザに向かって、すねに沿って押し上げるように麺棒を動かしていきます。すねの外側と内側の両方を、10回程度を目安にマッサージをします。
  7. 太ももの内側と外側をマッサージするヒザを外側に倒して、太ももの内側を、ヒザから太ももの付け根にかけて押し上げていきます。次に、ヒザを内側に倒して、太ももの外側を、ヒザから太ももの付け根にかけて押し上げていきます。10回程度を目安にマッサージを行いましょう。痛気持ちいいと感じる程度の力で行うのが効果的です。
  8. 凝り固まった太ももをほぐす太ももを触った時に凝り固まっている箇所がある場合は、麺棒でグリグリ押してほぐしていきます。力を入れすぎずに、適度な力で行いましょう。凝り固まりをほぐし終わったら、ヒザから太ももの付け根にかけて麺棒でさすり、リンパ液を流していきます。

3. 麺棒マッサージの注意点

麺棒を使ったマッサージは自分で簡単に行えますが、注意点もあるため理解しておく必要があります。

マッサージは、リンパの流れに沿って行いましょう。流れに逆らってマッサージをすると、逆効果になる場合もあります。力を入れて強く押すのも逆効果です。「痛気持ちいい」と思う程度に、力を入れすぎないことも大切です。

マッサージをする時には、麺棒の滑りを良くするために、必ず肌にマッサージ用のオイルやクリームを塗りましょう。麺棒の滑りが悪いと、リンパがスムーズに流れないだけでなく、肌に刺激を与えて傷つけてしまう可能性があります。

食後30分間はマッサージを避けて、マッサージの前後には水分補給をしてください。

マッサージを行うことで血行が良くなり、アルコールが回りやすくなるため、マッサージ後の飲酒は避けたほうがいいでしょう。

妊娠中や妊娠の可能性がある時、日焼けやケガなどで肌に異常がある時には、マッサージは控えてください。

麺棒を使ったマッサージは、体調によっては負担になってしまう場合もあります。無理をしないで、肌や身体の調子が万全の時に行うことをおすすめします。

4. まとめ

麺棒を使ったマッサージは、血液やリンパの流れを良くして、むくみやセルライトを改善するのに効果的。自分の手を使わないため、力が弱い人でも簡単に取り組めます。

マッサージを行う時には肌にマッサージ用のオイルやクリームを塗り、痛気持ちいい程度の力で行うのがポイントです。身体に負担をかけないために、肌や体調の良い時に行いましょう。

マッサージでリンパの流れがスムーズになれば、太もも痩せはもちろん、痩せやすい身体作りや健康効果も期待できます。リラックスできる環境で、身体をいたわるような気持ちで行うことも大切です。

トレーニング効果をアップさせるためにも、麺棒を使ったマッサージを取り入れて、むくみやセルライトをスッキリと解消しましょう。

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